職員が取引業者から接待を受けたなどとして、国立病院機構は30日、3人を解雇するなど、計74人を処分したと発表した。2014~21年度に文具販売や電気工事などを扱う小松電器(千葉県船橋市)から旅行の接待や時計の贈与を受けたり、他社の入札情報を漏らしたりしていたという。
機構によると、懲戒処分を受けたのは、下志津病院や下総精神医療センター(いずれも千葉県)など関東信越管内にある13病院の職員で、懲戒解雇が3人、停職が16人など計22人。大半が20~30代の係員や係長だった。さらに管理監督責任として計10人が停職などの懲戒処分を受けた。
ほかに42人が訓告や厳重注意となった。理事長ら3人も役員報酬の1割を自主返納(1カ月分)する。
職員らは小松電器から岩手県や富山県への旅行の接待やスマートウォッチ(5万円相当)の贈与などを受けていた。架空の請求書を作成させ、病院にいるネコの治療代を捻出したりもした。見返りに入札価格を伝えて不当に落札させるなどした。
小松電器は各病院で長年の取…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル